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シュメール語の基本語順(SOV)

シュメール語の文は、必ず動詞が文末に来る「動詞終端型(verb-final)」の言語であり、基本語順は主語(S)-目的語(O)-動詞(V)である。

lugal-e e2 mu-du3
ルガル・エ エ ム・ドゥ
王-能格 家 彼が建てた
「王が家を建てた」

上の例では、動作主(主語)lugal-e(王が)がまず置かれ、次に対象(目的語)e2(家を)、そして最後に動詞 mu-du3(建てた)が来る。これはシュメール語の文法の最も基本的な骨格であり、英語(SVO)や共通する部分もある日本語(SOV)とは、動詞終端という点で一致する。

名詞句レベルの語順:修飾語は名詞の後

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興味深いことに、シュメール語は文レベルでは動詞が最後に来る「頭部後置型」の特徴を持つ一方、名詞句の内部では、形容詞や属格(所有)表現などの修飾語が、修飾される名詞の「後」に置かれる。

e2 gal
エ ガル
家 大きい
「大きい家」

日本語であれば「大きい家」のように修飾語(大きい)が名詞(家)の前に来るが、シュメール語では逆に名詞が先、形容詞が後という順序になる。

レベル 語順
文(節) 主語-目的語-動詞(SOV)
名詞句 名詞-修飾語(形容詞・属格句など)

この「節は動詞終端、句は名詞先頭」という組み合わせは類型論的にはやや珍しく、シュメール語の統語構造を学ぶ上で最初に押さえておくべき基本事項である。

エン

💬 学びのコラム:日本語話者には有利な語順

エン:ニン、シュメール語の語順って実は日本語話者にとってラッキーなんだよ。動詞が最後に来るところがそっくりだから。

ニン:「王が家を建てた」も「lugal-e e2 mu-du3」も、"建てた"・"mu-du3" が最後に来るね!

エン:ただし油断は禁物。名詞句の中では逆に「家・大きい」と、日本語の「大きい家」とは順番が逆になる。文レベルでは似ていても、句レベルでは違うんだ。

ニン:似ているところと違うところ、両方に注目するのが上達のコツなんだね。