与格・終端格・処格ほか:主な格接尾辞の用法
与格 -ra:受け手・受益者
Section titled “与格 -ra:受け手・受益者”与格接尾辞 -ra は、行為の受け手や受益者を表す。主に人間や神など、有生(生きている、または人格を持つ)とみなされる名詞に付く。
𒈗𒊏 𒂍 𒈬𒈾𒆕
lugal-ra e2 mu-na-du3ルガル・ラ エ ム・ナ・ドゥ王-与格 家 彼が彼のために建てた「彼は王のために家を建てた」処格 -a:場所
Section titled “処格 -a:場所”処格接尾辞 -a は「〜において」という場所を表す。主に無生物(建物や土地など)に付く。
𒂍𒀀
e2-aエ・ア家-処格「家において」「家の中で」終端格 -še3:到達点・目的
Section titled “終端格 -še3:到達点・目的”終端格接尾辞 -še3 は「〜まで」「〜に向かって」という到達点や、「〜のために」という目的を表す。
𒌷𒂠
uru-še3ウル・シェ都市-終端格「都市へ(向かって)」奪格・具格 -ta:起点・手段
Section titled “奪格・具格 -ta:起点・手段”-ta は「〜から」という空間的・時間的起点、または「〜によって」という手段を表す。
𒆳𒋫
kur-taクル・タ山(外国)-奪格「山から」「外国から」共格 -da:同伴
Section titled “共格 -da:同伴”-da は「〜と一緒に」という同伴・随伴の関係を表す。
𒁮𒀀𒉌𒁕
dam-a-ni-daダム・ア・ニ・ダ妻-彼の-共格「彼の妻と一緒に」| 格 | 接尾辞 | 楔形文字 | カタカナ読み | 意味の中心 |
|---|---|---|---|---|
| 与格 | -ra |
𒊏 | ラ | 〜のために、〜に(受け手) |
| 処格 | -a |
𒀀 | ア | 〜において(場所) |
| 終端格 | -še3 |
𒂠 | シェ | 〜まで、〜のために(到達点・目的) |
| 奪格・具格 | -ta |
𒋫 | タ | 〜から、〜によって |
| 共格 | -da |
𒁕 | ダ | 〜と一緒に |
💬 学びのコラム:日本語の助詞で格を仕分けよう
エン:与格・処格・終端格・奪格・共格……名前だけ見ると混乱しない?
ニン:私は日本語の助詞に置き換えて覚えてる。`-ra` は「〜のために」の"に"、`-a` は「家で」の"で"、`-še3` は「都市へ」の"へ"、`-ta` は「山から」の"から"、`-da` は「妻と」の"と"。
エン:なるほど、5つの格が日本語の助詞5兄弟にきれいに対応するんだね。
ニン:完全に一致するわけじゃないけど、最初のとっかかりとしては十分役に立つよ。
理解度チェック
Section titled “理解度チェック”📝 理解度チェック
Q1. 行為の受け手・受益者を表し、主に人間や神など有生の名詞に付く格接尾辞はどれか。
✅ 正解です!
❌ 不正解です。正解は C「-ra」。
解説:本文に「与格接尾辞 `-ra` は、行為の受け手や受益者を表す。主に人間や神など…有生とみなされる名詞に付く」とある。
Q2. 処格接尾辞 -a は主にどのような名詞に付くか。
✅ 正解です!
❌ 不正解です。正解は B「建物や土地など無生物の名詞」。
解説:本文に「処格接尾辞 `-a` は…主に無生物(建物や土地など)に付く」とある。
Q3. 終端格接尾辞 -še3 が表すものはどれか。
✅ 正解です!
❌ 不正解です。正解は A「到達点(「〜まで」)や目的(「〜のために」)」。
解説:本文に「終端格接尾辞 `-še3` は「〜まで」「〜に向かって」という到達点や、「〜のために」という目的を表す」とある。
Q4. `kur-ta`(山・外国-奪格)が表す意味として本文が挙げているものはどれか。
✅ 正解です!
❌ 不正解です。正解は D「「山から」「外国から」」。
解説:本文の例文に `kur-ta`(クル・タ、山(外国)-奪格)=「山から」「外国から」と示されている。`-ta` は起点・手段を表す奪格・具格である。
Q5. `dam-a-ni-da`(妻・彼の-共格)の共格接尾辞 -da が表すものはどれか。
✅ 正解です!
❌ 不正解です。正解は B「同伴(「彼の妻と一緒に」)」。
解説:本文に「`-da` は「〜と一緒に」という同伴・随伴の関係を表す」とあり、例文は「彼の妻と一緒に」と訳されている。